【015】イトシュタインへ。絵本の中にある街並み

次に向かったのは、ずっと行ってみたかった町のひとつ、

イトシュタイン(Idstein)

駅を出て旧市街へ向かいます。

そして、すぐに思いました。

ここは……クソ長い坂道だった。

前回のバート・カンベルクも長い坂でした。

でも、

バート・カンベルク超え。

もちろん行きは下りです。

ということは、

帰りは当然、上りです。

やっぱり今は考えないことにしましょう。

長い坂をひたすら下っていくと、ようやく遠くに塔が見えてきました。

イトシュタインのシンボル、**魔女の塔(Hexenturm)**です。

さらに歩いていくと、道が石畳になりました。

どうやら、ここから旧市街のようです。

ようやく到着。

坂が長かった……。

オレンジ色の市庁舎

旧市街に入ると、オレンジ色の壁に紋章がついた建物があります。

どうやら、ここが市庁舎。

イトシュタインは、ここからが面白い。

市庁舎のすぐ隣に、なんとも不思議な建物があります。

これ、木組みの家なの?

イトシュタインで見たかった建物のひとつ、

シーフェス・ハウス(Schiefes Haus)。

最初に見たとき、

「これ、木組みの家なの?」

と思いました。

なんだか変わっている。

というか……

傾いている。

それもそのはず。

名前からして「傾いた家」。

正面から見ても面白い。

横から見ても面白い。

近づいて見ても面白い。

見れば見るほど面白い家です。

どうしてこうなったんだろう。

こんな家が今も町の中に普通に建っているところが、またすごい。

シーフェス・ハウスの目の前は広場になっています。

そして、その広場にもう一軒、ものすごく目立つ木組みの家があります。

キリンガー・ハウス(Killingerhaus)。

こちらはシーフェス・ハウスとは、まったく違います。

とにかく、

豪華絢爛。

梁には細かな装飾が施され、どこを見てもにぎやか。

「傾いていて面白い家」と「これでもかと飾られた豪華な家」。

まったくタイプの違う木組みの家が、同じ場所にあるのが面白い。

1階はインフォメーションになっています。

魔女の塔は市庁舎の後ろにあります。

だって、このあと駅まであの坂を上らなければならないんです。

ここで体力を使い切るわけにはいきません。

魔女の塔は下から眺めて満足することにしました。

さらに奥へ進むと、マルクト広場に出ます。

カラフルな木組みの家。

一軒一軒、色が違います。

でも不思議とバラバラには見えません。

まるで絵本の中に入ったような気分。

シーフェス・ハウスだけではありません。

キリンガー・ハウスだけでもありません。

イトシュタインは、町全体で木組みの家を楽しめるところでした。

来てよかった。

では、そろそろ駅へ戻りましょう。

ここで現実に戻ります。

イトシュタインの電車は、

1時間に1本。

そして駅までは、

あのクソ長い上り坂。

これは頑張らなければ。

坂を上ります。

ひたすら上ります。

まだ上ります。

駅はもうすぐ。

あとちょっと!

そして――

電車、行っちゃいました。

あと少しだったのに。

目の前で間に合わず。

次の電車は……

1時間後。

木組みの家は素晴らしかった。

シーフェス・ハウスも面白かった。

マルクト広場も絵本のようだった。

でもイトシュタインと聞いて、これから真っ先に思い出すのは、

もしかしたら、

あの坂道かもしれません。

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