【004】 ゲルンハウゼンへ。最終日にちょっと出かけたい、小さな木組みの街

今日はあまり遠くへ行きません。

フランクフルトから列車に乗って30分ほど。

ゲルンハウゼンという小さな街へ向かいます。

ゲルンハウゼン。

正直に言ってしまうと、

「ここには絶対これを見に行って!」

というような、とびきり有名な観光名所がある街ではありません。

街も小さい。

駅を降りて歩いていけば、ちゃんと木組みの家があります。

観光地として作られた景色ではなく、普通の街の中に木組みの家が残っている。

それを見ながら、のんびり歩く。

ドイツを何度も旅していると、こういう時間が楽しくなってきます。

ゲルンハウゼンを歩いていて面白いと思ったのが、街の高低差です。

ドイツの小さな街を歩いていると、中心にマルクト広場があって、その周囲に市庁舎や教会、レストランがある。

そんな街をよく見かけます。

ところがゲルンハウゼンは、ちょっと違いました。

坂があります。

どうやら丘の上にできた街なのでしょうか。

歩いていると、

上にもマルクト広場。
下にもマルクト広場。

平らな街を歩くことが多かった私には、これがちょっと面白い。

坂を上って、

木組みの家を眺めて、

また下りて。

特別な目的地を目指すというより、街そのものを歩いて楽しみます。

ゲルンハウゼンをおすすめするとしたら、私はフランクフルト滞在の最終日です。

帰国便は夜だから少し時間がある。

でも遠くへ行って、列車が遅れたら怖い。

かといって、一日中フランクフルトにいるのもちょっともったいない。

そんな日に、

「もうひとつだけ、小さなドイツの街を見て帰ろう」

と出かける。

フランクフルトから30分ほどなら、そんな旅ができます。

大きな観光名所を次から次へと回る必要もありません。

木組みの家を見ながら街を歩いて、

カフェがあったらちょっと休憩。

そして列車に乗ってフランクフルトへ戻る。

それくらいがちょうどいい街です。

海外旅行というと、どうしても、

「せっかく来たんだから有名なところへ行かなくちゃ」

と思ってしまいます。

もちろん、それも楽しい。

でも、何度もドイツへ行くようになると、私はだんだん小さな街へ向かうようになりました。

木組みの家が数軒ある。

小さな広場がある。

教会がある。

地元の人が普通に暮らしている。

それだけ。

でも、

「ああ、ドイツだなあ」

と思える。

ゲルンハウゼンは、私にとってそんな街です。

それでは、もう一度フランクフルトへ戻りましょう。

ゲルンハウゼンは小さな寄り道でした。

次は、もう少し遠くへ。

木組みの家を求めて、列車に乗ります。

そして今度は、ただの木組みの街ではありません。

赤ずきんの里へ。

次の目的地は、

第4駅・アルスフェルト。

ここから少しずつ、グリム童話の世界へ入っていきましょう。

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