犬との同行避難|防災は普段のしつけから始まっている
地震などの災害が起きたら、ベルを連れてどうやって避難するんだろう。
防災用品を用意しておくことももちろん大切。
でも考えてみたら、犬との防災って、非常持ち出し袋を作るところから始まるわけではないのかもしれません。
普段のしつけそのものが、すでに防災なのでは?
と思うようになりました。
同行避難って、ずっと一緒にいられることではない
まず知っておかなければならないのが「同行避難」という言葉。
私は最初、
「犬と一緒に避難所へ行って、そのまま一緒に過ごすこと」
のようなイメージを持っていました。
でも、そうとは限りません。
同行避難とは、災害が起きたときに飼い主がペットを連れて避難すること。
避難所に着いたあとも人と犬が同じ場所で生活できる、という意味ではありません。
犬は別のスペースになるかもしれない。
クレートの中で長い時間を過ごさなければならないかもしれない。
たくさんの知らない人、知らない犬、大きな音。
普段とはまったく違う環境です。
そう考えると、普段できていることが災害時にもできるとは限りません。
まずはトイレトレーニング
ベルは家ではトイレの場所を決めています。
普段なら当たり前のことですが、避難生活を考えると、これも大切なしつけのひとつです。
避難所には犬が苦手な人もいます。
アレルギーのある人もいます。
限られた場所を大勢で使うことになるのですから、決められた場所で排泄できることは、犬と一緒に避難するための大切な準備になります。
ただし、災害時は犬だって怖い。
いつもできていることが、できなくなる可能性もあります。しかもベルは外ではできないのです。
だから「絶対に失敗させない」ではなく、おむつやペットシーツ、処理袋などを多めに準備して、失敗しても飼い主がすぐ対応できるようにしておく。
そこまで含めて準備なのだと思います。
クレートは「閉じ込められる場所」にしない
そして、かなり重要だと思うのがクレートトレーニング。
避難所では、いつものように飼い主の隣で自由に過ごせるとは限りません。
長い時間、クレートやキャリーバッグの中で過ごす可能性があります。
そのとき初めてクレートに入れようとしても、
「イヤだ!」
となってしまったら、犬にも飼い主にも大きなストレスです。
だから普段から、
「クレート=寝る場所」
にしました。今は扉は外していますが、毎日そこで寝ています。
これは旅行や通院のためだけではなく、防災にもつながるトレーニングなんです。
「吠えない」も普段とは条件が違う
ベルは出かけるとき、吠えないでくれています。
でも避難所となれば話は別でしょう。
聞いたことのない音。
知らない人。
知らない犬。
飼い主もいつもと違う。
余震がくるかもしれません。
見えない緊張感が犬を不安にさせることも。
そんな状況で、
「いつも吠えないから大丈夫」
とは言えないと思います。
むしろ飼い主の不安を感じ取ってしまうかもしれません。
まずは自分が落ち着き、不安を感じさせないようにしなければなりません。
普段からベルをよく見て、「どうすると落ち着く犬なのか」を知っておくことも防災なのかもしれません。
「待て」「おいで」も命を守るしつけ
普段はちょっとしたゲームのようにやっている「待て」や「おいで」。
でも災害時には、意味がまったく違ってきます。
玄関のドアが開いている。
何かに驚いてリードが手から離れる。
クレートから出した瞬間に走り出そうとする。
そんなときの「待て」「おいで」は、命を守るコマンドになります。
完璧でなくてもいい。
でも、普段から繰り返しておく意味は大きいと思います。
おいで、の呼び寄せは普段も使うのでベル自体が行く、行かないの判断をしているみたいです。
絶対的呼び寄せ呪文を用意しておくといいかもしれません。
今のところ、「緊急ホイッスル」で呼び寄せられるようになってます。これは毎日しないほうがいい訓練。
問題は・・・1本しかないところ。同じ音色のホイッスルを分散しておいたほうがいいのかもしれない。
全部持つより「持って逃げられる」が大事
防災というと、水やフードを何日分用意するか、何を持ち出すかに目が向きます。
もちろん、それも大切。
でもその前に、
ベルと一緒に安全に避難できるだろうか。
一度考えてみる。
そして、いつもの散歩やしつけの中で少しずつ練習しておく。
犬との同行避難の準備は、災害が起きた日ではなく、何も起きていない今日から始まっているのだと思います。
トイレトレーニング、クレートトレーニング、「待て」「おいで」。
災害が起きてからではなく、普段の生活の中ですでにできることがたくさんあります。
人間用の防災用品とは別に、犬には犬に必要なものがあります。
でも、調べ始めると出てくる、出てくる。
「あれも必要、これも必要」
全部入れたら、とんでもない重さになりそうです。
しかも避難するとき、私はベルも連れて行かなければなりません。
「何を入れるか」より先に「これを持ってベルと逃げられるか」を考える。
これを基本にしたいと思います。
まずは命にかかわるものから
優先順位の一番上は、やはり水とフードです。
災害時、人間用の食料は支援物資として届いても、犬用のフードがすぐ手に入るとは限りません。
特に、いつも決まったフードを食べている犬なら、普段食べ慣れているものを用意しておきたいところ。
ドッグフードの大袋をそのまま持って逃げるわけにはいきません。
数回分ずつ小分けにして、防災リュックへ。
ここで気をつけたいのが賞味期限。
防災用としてしまい込んでしまうと、
「いざというときに開けたら賞味期限切れ」
なんてことになりそうです。
そこで普段食べているフードを防災用にも使って、古くなる前に食べ、新しいものと交換する。
いわゆるローリングストックにしておけば無駄もありません。
水と折りたたみボウル
水と一緒に忘れてはいけないのが、飲むための容器。
そこで便利なのが折りたたみ式のボウルです。
普通の食器ではかさばりますが、折りたたみ式なら防災リュックにも入れやすい。
水にもフードにも使えます。これはすでに毎日持っています。
ペットシーツと排泄物を入れる袋
これはかなり重要。
ペットシーツは何枚か用意しておきます。
ただ、シーツだけでは足りません。
排泄物を処理する袋も必要です。
衛生面でも、排泄物をきちんと処理できるようにしておくのは飼い主の役目です。
防臭タイプの袋なら、避難生活でも役立ちそうです。
そして私は、ウェットティッシュや小さなゴミ袋も入れておきたい。
犬の足が汚れることもあるでしょうし、何かをこぼすこともあるでしょう。
「ちょっと拭きたい」は結構ありそうです。
リードは予備も一本
普段使っているリードは、もちろんそのまま持って避難します。
でも防災リュックには、予備のリードを一本入れておきたいと思います。
災害時には何が起こるか分かりません。
いつものリードを慌ててつかめなかったり、破損したりする可能性もあります。
首輪やハーネスには迷子札。
飼い主の連絡先が分かるようにしておくことも大切です。
ベルの写真も入れておく
スマホにはベルの写真がたくさんあります。
でも災害時、スマホがいつでも使えるとは限りません。
そこで、ベルの写真を紙でも用意しておこうと思います。
もし離ればなれになってしまったとき、
「黒いトイプードルです」
だけでは探すのが難しい。
顔や体全体が分かる最近の写真があれば、人に見せることができます。
できればベルだけの写真と、私とベルが一緒に写った写真。
一緒に写った写真なら、自分が飼い主であることを説明するときにも役立つかもしれません。
スマホに入っているから大丈夫、ではなく、最低限の情報は紙でも持っておく。
防水できる袋にまとめておけば安心です。
タオルは何かと使えそう
タオルも数枚。
体を拭く。
足を拭く。
クレートの中に敷く。
寒ければ体にかける。
何かを包む。
用途が多いので、防災用品として優秀です。
そして最大の問題。
クレートです。
当然、防災リュックの中には入りません。
つまり実際に避難すると、
ベル+クレートまたはキャリーバッグ。
そして防災リュック。
さらに自分の防災リュック。
……これ、全部持てる?
ここは一度、本当にやってみたほうがいいと思います。
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