【第3章】歴史の街、ベルリン。重い歴史の中で見つけた静かな美しさ

ドイツの首都、ベルリン。

正直に言うと、私はベルリンにはなかなか足が向きませんでした。

行きたくなかったわけではありません。

ただ、歴史が重すぎると思っていたからです。

ドイツという国の歴史を考えたとき、ベルリンにはあまりにも多くのものが残っています。

だから、華やかな観光地を楽しむという気持ちだけでは、行けないような気がしていました。

それでも、ドイツを何度も訪れるうちに、やっぱり一度はベルリンを見ておきたいと思うようになりました。

ベルリンでまず印象に残ったのが、カイザーヴィルヘルム記念教会

戦争によって大きく破壊された教会が、その姿を残したまま記念碑として保存されています。

新しくきれいに建て直すのではなく、壊れた姿をそのまま残す。

その姿を見ると、戦争というものが「歴史の中の出来事」ではなく、実際にこの街を壊したのだということを感じます。

そして、その隣にある新しい教会。

中に入ると、一面が青いガラスで埋め尽くされています。

外の重い歴史とは対照的な、静かな青。

光が青いガラスを通して差し込んで、教会の中を包みます。

その青が、本当に美しかった。

華やかというより、静かで、落ち着いていて、自然と涙が出て来ます。

しばらくそこに座っていたくなるような美しさでした。

ベルリンと言えば、やはりベルリンの壁

東西ドイツを分断していた壁です。

そして、その壁が崩れたことが、東西ドイツの統一へとつながっていきました。

今では壁の一部が残され、そこにはたくさんの絵が描かれています。

それがイーストサイドギャラリー

有名な絵を見ながら歩くのですが……

これが思っていた以上に長い(笑)。

「まだあるの?」

と思いながら、ずっと歩きました。

でも、長い距離を歩いているうちに、

「ここには本当に壁があったんだ」

ということが少しずつ実感として感じられてきます。

今は観光客が歩き、写真を撮り、壁の絵を楽しんでいる。

かつて人々を隔てていた壁が、今は人々を集める場所になっている。

それだけでも、不思議な感じがします。

ベルリン大聖堂も、ベルリンを代表する建物のひとつ。

外観からして、とても重厚です。

「歴史の街に来たんだな」

と感じさせてくれます。

そして中に入ると、その装飾の素晴らしさに思わずため息が出てしまいます。

細かな装飾、天井、壁、彫刻。

見上げているだけでも時間が過ぎていきます。

ただ、私が訪れたときは冬。

ツアーで訪れたため、外観を見るだけの見学でした。

しかも冬のベルリンは暗い。

見えないわけではないけれど、

「もう少し明るいときに見たかったな」

という、ちょっと残念な気持ちが残りました。

ベルリン大聖堂は、いつかもう一度、ゆっくり中まで見てみたい場所です。

ここまで歴史の重い話が続きましたが……

ベルリンで忘れてはいけないものがあります。

カリーヴルスト!

これが、本当に美味しい。

ドイツへ行ったら必ず食べたくなるもののひとつです。

ソーセージにカレー風味のソース。

シンプルなのに、なぜかクセになる。

そして何より、

日本では、あの味をなかなか食べられない。

だからドイツに行ったら、

「まずカリーヴルスト!」

となってしまいます。

観光地を巡って、歴史に思いを馳せて、教会を見て、ベルリンの壁を歩いて。

最後はカリーヴルストを食べて、

「やっぱりドイツっていいな」

と思う。

それも私のベルリンの思い出です。

ベルリンは、私が最初に思っていた通り、軽い気持ちだけで歩ける街ではありませんでした。

でも、だからこそ行ってよかったと思っています。

壊された教会。

青いガラスの静かな美しさ。

かつて人を隔てたベルリンの壁。

重厚なベルリン大聖堂。

そして、その街で普通に暮らす人たちと、今を楽しむ旅行者たち。

歴史は消えません。

でも、その歴史の上に今のベルリンがある。

そんなことを感じた旅でした。

そして私は、ベルリンを歩き終えて思いました。

「やっぱり、ドイツが好きだな。」

重い歴史を抱えながらも、今を生きる街。

それもまた、私がドイツに惹かれる理由のひとつなのかもしれません。

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